我が家の次男は、二面性がありすぎて、学校に呼ばれ三者面談をする事態になりました…。
ゴシマ
本当に親として不甲斐ないなぁと思いつつ学校へ足を進める私。
二面性のある子への対処は難しいですが、何か心の中で葛藤がある可能性もあるので、子供の気持ちも理解してあげたほうがいいということが結論として考えさせられる事態となりました。
目次
二面性がありすぎる子供
私の息子は、小さい頃から「良い子ですね」と言われ続けてきました。何も問題ありませんよ…と。
幼稚園の頃からずっと「何も問題ありません」「良い子です」と言われ続けてきましたが、家の中では、”傍若無人”という言葉が似合うような子のため、いつも信じられませんでした。
子供の調査票にも、良いところを書けないくらいうーんと悩んでしまう感じ。
どういう状況かと言うと・・・
- 兄や父のことを「お前」「てめぇ」と呼ぶ
- 全てのことに対して全否定する
- 何を言っても素直に受け止めてくれない
- 話を聞きたくないから、大声で威嚇する
- 自分が間違っていても絶対に間違いを認めない
- 兄に対してちょっかいをかけたり、上から目線
- 「やめて」と言ってもやめない。しつこい
- すぐに逆ギレする
- なんでも人のせいにする
- 人の失敗や不幸を笑う
- 兄を蹴ったり、殴ったりする
いや~かなりひどいんですよ!
以前は「ぶっ殺すぞ」ってお兄ちゃんに言うもんだから、ものすごく怒りました。
でも、怒っても全く響いてない…
反省する様子もなく、同じことを繰り返す…
アイスやおやつは我が家では食事をきちんと食べてからじゃないと食べてはいけないルールがあるのですが、最近は全く守らず「ダメ」と言っても無視して食べたり…
まさに傍若無人!
私たち家族は、辟易していたのでした。
ゴシマ
ストレスで怒鳴り散らしてしまったことも・・・
本当は良くないですが、あまりのひどさに怒鳴り散らしたこともあります。
お兄ちゃんの勉強の邪魔をして、ノートに鉛筆でぐちゃぐちゃと落書きをしてしまったことがありました。
その時は、今まで溜まっていたものが爆発して、我を忘れてプッツンと…
それも後から考えるとただ怒鳴っても仕方がないと思うのですが、その時は思わずきつめに言ってしまいました。
本当に全てのこちらのやることに文句しか言わない。毎日なんなの!?なんでいうこと聞かないの!?と思ってイライラする日々。
私のことは怒ったら怖いとは思っているようですが、それでもえらそうな態度は健在。
全く改めようとしません。まるで王様です。
ということで、本当に次男の横暴さに悩んでいた私は、家庭訪問の時に先生に相談したわけです。
「あまりにもひどいので、ノイローゼになりそうです」と。
実際、あまりのストレスに、冷静になろうと、家を出ることもしばしば。(私が)
近所をウロウロして落ち着いたら帰るという奇行を繰り返していました。
一番はやはり、将来的に、犯罪だとかDVを裏の顔で行う子になってしまったら心配というのも大きい。
悩んで悩んで悩んで、子供にどう言えばわかってもらえるのか…
でも、結局どうすれば良いのかわからないと話すと、
「じゃあ、スクールカウンセラーの資格のある先生に相談してみましょう」と言われ、あれよあれよと言う間に日程が決められて、そうして担任の先生も含め3人で面談することになりました。
三者面談でわかったこと
スクールカウンセラーの先生といろいろお話して、改めて息子の気持ちに向き合うことが出来ました。
- 学校ではどちらかというと大人しいほう
- 勉強や給食も頑張っている
- 困ったらきちんと先生に相談できる
- でも本当は学校に行きたくない
- 思っている以上に学校で頑張っている
- 兄が良い子なので比較されるのも嫌だ
- 自分は頑張っていることを認めてもらいたい、褒めてもらいたい
- 父や兄に対して態度がひどいのは、父や兄が甘いから
- 父と一緒にいると楽しいと思えるように2人で何かをしてみる
- 男の子なので、父からガツンと言った方が受け入れるはず
いろいろ話していて、気づいたというか、出てきた内容はこんな感じです。
前提ですが、我が家は特に厳しくて怒りすぎたり、虐待がひどかったり、両親が不仲ということはありません。
ごくごく普通の一般家庭と思っていました。
先生に言われたこととして、「これが外と家で逆だったら、お母さんはもっと悩んでいますね」ということ。
つまり、学校で悪い子で、家で良い子という場合は、何か家庭で問題がある場合が多いということ。
我が家の場合は、反対なので、「学校で何かあるのかもしれない」ということですね。
ただ、息子の二面性は小学校から始まったわけではなく、幼稚園の時からなので、先生や友達と問題があるわけではなさそう。
1つ思い浮かぶとすれば、次男は「学校が大嫌い」であるということです。
次男は幼稚園の時から、とにかく幼稚園に行くのが嫌い。
しぶしぶ行きますが、根底には「行きたくない」という気持ちがあるのです。
小学校に入ってからもそれは変わらず。
別に何に問題があるというわけではなく、ただ「家で自分の好きな事をやっていたい」という気持ちから来るものです。
まぁ、つまり家の環境が心地よいんですよね・・・。
それも、家族の中で自分の順位一番だと思ってしまっているからです。
家族はみんな、自分より下。
自分が一番偉い。王様。
正直、兄のほうが勉強が出来るのですが、それでも自分のほうが出来ると思って、兄をバカにしますし、兄のことは非常にライバル視しているところがある。
お兄ちゃんはとても穏やかなので、必然的に、口が悪く、手が出てしまう次男を怒ってしまうのですが、それがまた気に入らないようで、なんで自分ばっかり怒られるんだという気持ちがあるみたい。
ということで、次男の行動に対しては
- 感情的に怒らない
- もし子供が家族に対してひどい言葉を言う時は絵を描いて視覚から訴える
- たくさん褒めてあげる
- 先生からは学校に来てるだけでも褒めてもらう(笑)
上記のように対応していこうと話し合いました。
やはり、子供の反抗的な態度や、兄への言葉づかいや暴力を見ていると、私も感情的になってしまいます。
しかし、そこはグッとこらえて、子供に諭すようにしてあげることが大切と話し合いの中で言われました。
ゴシマ
感情をコントロールできない子はイラストで表現してあげると良い
感情的だったり、自分がやっていることを理解できない子は、冷静に自分の行いが見れない子。
そんな子には、イラストを使って、視覚的に見せてあげることで、自分の行いを理解することが出来ます。
まず下の図のような、片方が暴言を吐いていて、片方がそれに対して何かを思っている空欄の吹き出しを書きます。
「こういう言葉づかいをしたら、お兄ちゃんはどう思うかな?」
と、あえて空欄の吹き出しの中を考えさせるのです。
これは、実際の教育現場でも使われていて、特に特殊学級の子供にやると効果的。
暴力やひどい言葉を繰り返す子供は相手の気持ちに立って物事を考えられないので、それをイラストに描くことで、客観的に自分の行動を見ることが出来るようになるのです。
ということで、しばらくは感情的に怒らずに、このようなイラストを交えつつ、息子と接してみようということになりました。
やはり図にしてみると、ハッと気づくことがあるのか「やな気持ちになる…」と第三者的に自分を見ることができるようになったみたいでした。
怒らなくなった途端、落ち着いた次男
それから、1週間。
さっそく、言われたことを実行してみました。
少しのことでも褒めてあげる、
ひどいことを言ったり、暴力的になった時はイラストを描いて話し合う、
父との関係も良いものにするため、2人きりの時間を作ってあげる
これらを実行しただけでも、かなり息子は落ち着いて来て、ひどい言葉をしなくなってきましたし、「ごめんね」「ありがとう」が素直に出てくるようになりました。
本当に今までとは見違えました。
一番はやっぱり褒めることが効果的です。
もし、やる気がなかったり、こちらがやってほしいことがあったら、今までなら「早くしなさい!」と言ってしまっていたところ、
「〇〇をしてくれたら、ママは嬉しいな」
「〇〇なんて簡単に出来るよね?良い子だもんね?」
こんな言い方にするだけで、子供は素直に動いてくれるようになりました。
当然私のストレスもかなり軽減!
要は、子供を上手く誘導してあげればよかっただけなんです!
イライラしていると周りが見えなくなってしまうので、私自身も大らかな気持ちで息子と接していかなかればいけないと思いました。
とはいえ、「学校では上手くやっているので社会性は高いと思います」と先生にも言われました。
多分、今後社会に出た時に上手くやっていけるのは次男。
素直で要領の悪い長男のほうが、苦労するかもしれませんね。
子供に自信をつけさせてあげるのって、親の言動だったりします。
親がたくさん褒めてあげれば自信のある子に育ちます。
そんな根本的なことを私は忘れていたのかもしれません。
子育てって、本当にままらないもので、難しいですが、二面性のある子にも注意して、うまく誘導することでかなりストレスも軽減できますよ!
ストレスを溜めないように、上手くやっていきましょう!
【追記】子供への接し方を変えてから3年後の話
小学校4年生になった我が家の次男ですが、あれから成長してどうなったの?ということを書いていきたいと思います。
なんと!
今や私のことが大好きすぎて、とても素直な子になりました!
こちらの記事を改めて読んでいて、
ゴシマ
とすら思いました(笑)
いや、よく考えたら現在でも父親に対する態度がひどいし、すごい反抗的だったなと思い出しましたけども。
もうすぐ5年生になる次男のこと、ここ数年は「褒めて伸ばそう作戦」でたくさん褒めるように接していました。
なにかやるたびにたくさん褒めていたら、昔は絶対に自分から自習をしなかったのが、毎日自習をするようになり、そしてテストでもかなりいい点数を取るようになりました。
小学生の全国一斉の学力テストを受けても、昔は「ふつう」くらいの成績だったのが、最近は「たいへんよい」という項目が増えましたし、結果が出ることでまた喜んで頑張るという、とても良い流れに変わっています。
なにより、私に反抗することがなくなりました。
父親と兄には相変わらず反抗的なのですが、前ほどの暴言はなくなりましたね。
私の言うことは素直に聞いてくれるし、褒められようと努力をしているのが目に見えてわかります。
だから、褒めると本当に嬉しそうな顔するんですよね。
ゴシマ
そう思うような笑顔です。
毎晩寝る前には「お母さん、宇宙一愛してるよ」と言ってから眠りにつきます(笑)
すっかり甘えん坊で「中学生になってもお母さんと一緒に寝たい…」と言ってますし。
だから、本当にこの記事の最初の部分を読んで「どうしちゃったの!?!?」という状態でした!とても変わったのでびっくりです。
子供にとって「褒めてあげる」ということはこれほどまでに大切なんだなと気づきましたし、そうすることで子供も自分も気持ちが安定するので毎日欠かさず褒めてあげることを徹底すれば、いつかは反抗期が終わります。
全てはラブでした(笑)
本当に親に「愛されている」と感じる子は気持ちが安定するので、反抗的なお子さんがいる方はぜひ試してみてください!
私は「あなたたちは私の宝物だよ」と言い続けたところ、こうなりました。
子供が思春期の反抗期だと「キモイんだよ!」と言われかねませんが、それでも愛を伝えていくことは大事だなと思うので、これからも私は続けていきたいと思います。
そして「そんなこともあったね」と笑い合える関係になりたいです。
もちろん、成長したことも大きいと思いますが、プラスのほうに成長できたと